初めての痛風

基本的には病院で相談、受診を行い適切な処置を行いましょう。
病院に行く前に基本的な知識を身につけておこう!という方に参考になれば幸いです。
というか自分自身がいつか痛風になった時のために調べたことを残しておきます。

誤認と現実

痛風って初めて経験する人にとってはびっくりするほどの痛みを伴う「何か」です。

しかも、その痛みは突然やってきます。

ある日、普通に歩いていたら急に足の親指が腫れて痛み始めますが、なぜが決まって「痛風かな…いや、捻挫?いや、外反母趾だ!」と思い込むようにしている人が多い不思議な症状です(笑

そうです、本当は自分自身でわかっているのに認めたくない病気、それが痛風なんですよね。
大抵はしばらくすると自然に治るため「ほら、痛風じゃなかったんだ」とこれまた思い込むようにしてしまう人がとても多いです。おそらく身の回りにそんな方がいらっしゃるんじゃないでしょうか。

けど、定期的に発症しだんだん間隔が短くなっていき、もしかすると手遅れになっちゃうかもしれません。両足に発症して救急車を呼んでしまう人もいたりするくらいです。

ちなみに痛風は体内の尿酸が関節に結晶として溜まり、激しい炎症を引き起こすことで発症します。

痛風は贅沢病?

痛風は贅沢病」とよく言われますが、実際はどうなのでしょうか?

確かに、肉や魚の内臓、アルコールなどプリン体の多い食品を大量に摂取することで発症することもあります。
しかし、遺伝的な要因や体内で尿酸を生成しやすい体質の人も存在します。

産生過剰型
新陳代謝やエネルギー代謝の上昇、暴飲暴食などによりプリン体が増え結果的にその尿酸が過剰に産生されるタイプ。

排せつ低下型

体外への尿酸を排せつすることが難しいタイプ。

混合型

産生過剰と排せつ低下型のハイブリット。

この様に体質による違いもあるのです。そのため、食生活だけでなく遺伝的要因も考慮に入れる必要があります。

また、痛風と似た症状や痛みで偽痛風という尿酸以外の結晶誘発による関節炎もある為、いずれにせよ即受診しましょう。

痛風の症状とは?

痛風の主な症状は、突然の激しい関節痛です。

この痛みは本当に強烈で、例えば「足の親指をハンマーで叩かれたような痛み」と例えられることもあります。

最も多いのは足の親指の付け根ですが、他の関節にも発症することがあります。
痛みと共に関節が腫れて赤くなり、熱を持つことも特徴です。

夜間に突然発作が起きることが多く、その痛みで眠れなくなることもあります。
特に寒い時には痛風の発作を引き起こしやすくなるようです。体が冷えることで血流が悪くなったり、尿酸が結晶化しやすくなるといったことが原因とのことです。

初めての発作は数日で治まることが多いですが、放置すると再発し、症状が徐々に悪化していきます。

痛風の発作時には早めに病院へ

痛風の疑いがある場合、早めに病院を受診することが重要です。
では何かを受信するのか?

基本的には内科(内分泌代謝内科、腎臓内科、膠原病・リウマチ内科)ですが、外反母趾という望み(?)かもという場合は外科でも検査してくれます。

発作が出た後では、尿酸値が一時的に下がることがあるので痛ーい発作が出る前に、きちんと診断を受けた方が良いのはいうまでもありません。

発作が治まった後も、安心せず「再発」を防ぐために継続的な管理が必要です。

痛風の治療方法について

これは病院で相談することですが、一般的に大きく分けて発作時の治療と長期的な管理に分かれます。

発作時の治療には、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やコルヒチン、ステロイドが使われますが、これらは痛みと炎症を和らげるのに役立ちます。

一方、長期的な管理には、尿酸生成を抑える薬(アロプリノールやフェブキソスタット)や尿酸排泄を促進する薬(プロベネシド)が使われます。

生活習慣の改善も重要で、アルコールやプリン体の多い食事は避けましょうとアドバイスを受けることになります。

民間療法の嘘・本当

痛風に関する民間療法も多く存在しますが、その効果には疑問が残ります。

ネットでよくみるのは玉ねぎや牛乳を接種して体をアルカリ性にする!なんてやつですね。
例えば玉ねぎを食べることで痛風が改善されるという話がありますが、科学的な根拠は乏しいです。もちろん
玉ねぎには抗炎症作用があるとされますが、痛風治療に直接的な効果があるわけではありません。
同様に、牛乳を飲むことで痛風が改善されるという話もありますが、牛乳にはカルシウムが豊富に含まれているため、むしろ尿酸結石のリスクを高める可能性があります。

一方で、科学的に効果が認められている民間療法も存在します。

例えば、水分をしっかり摂ることは尿酸値の管理に有効です。
十分な水分摂取により、尿酸が体外に排出されやすくなります。
また、適度な運動も尿酸値を下げるのに役立ちますが、過度な運動は逆効果になるため、バランスが重要です。

痛風にならないための食生活と飲酒

これも正しくは医師の診断を受けることが一番ですが、痛風を予防するためには、食生活の見直しが不可欠と言われています。
以下に、痛風になりにくい食生活のポイントを挙げます。
  1. プリン体の少ない食事
    魚卵やレバー、ホルモンなどの内臓系食品、ビールや日本酒などのアルコール飲料はプリン体が多いため、控えることが推奨されます。

  2. アルコールの制限
    特にビールや日本酒はプリン体が多く含まれているため、避けるべきです。
    ワインや蒸留酒(ウイスキーや焼酎など)は比較的プリン体が少ないですが、適量を守ることが重要です。

  3. 野菜や果物を積極的に摂る
    ほうれん草やブロッコリーなどの葉物野菜、りんごやベリー類などの果物は、尿酸値の上昇を抑える効果があります。

  4. 低脂肪乳製品の摂取
    低脂肪乳やヨーグルトなどは、尿酸値を下げる効果があるとされています。
    過剰摂取は避けるべきですが、適量の摂取は健康に寄与します。

  5. 水分補給
    1日2リットルを目安に、水分を十分に摂取することが推奨されます。
    これにより、尿酸が体外に排出されやすくなります。
さらに、痛風予防のためには、規則正しい生活習慣も重要です。
睡眠不足やストレスは尿酸値を上昇させる原因となるため、十分な休息とリラックスが必要です。
また、適度な運動を続けることで、体重管理や尿酸の代謝を促進することができます。

再発期間がだんだん短くなる

痛風は一度発症すると、再発するリスクが高まります。

治療や生活習慣の改善が不十分だと、再発期間がだんだん短くなり、症状も悪化することがあります。特に、最初の発作から数年以内に再発することが多く、その頻度も徐々に増えていく傾向にあります。

痛風の再発を防ぐためには、定期的な検診と尿酸値の管理が不可欠であり、医師の指導のもとで適切な治療を続けることが大切です。

もし治ったと思ったからといって自己判断で薬を中止したり、民間療法に頼りすぎると、症状が悪化するリスクが高まるのは言うまでもありません。

最後はこうなっちゃう

放置された痛風は、慢性的な関節破壊や腎臓機能の低下を引き起こすことがあると言われています。
最悪の場合、関節が変形し、日常生活に支障をきたすこともあるとのこと。

また、尿酸が腎臓に沈着すると、腎臓結石や腎不全を引き起こすリスクも高まるというのは知られていますね。

さらに、痛風が進行すると、関節周囲に尿酸塩が沈着し、痛風結節(トーフィ)と呼ばれる硬い塊が形成されることがあるとのこと。
これにより、関節の可動域が制限され、激しい痛みが持続することになり、日常生活に大きな影響を及ぼし、治療も困難になります。

そうならないために

痛風を予防し、再発を防ぐためには、以下のポイントを守ることが重要ですね。
  1. 定期的な健康診断
    尿酸値を定期的にチェックし、早期発見に努める。

  2. 適度な運動
    適度な運動を習慣化し、体重管理を行う。

  3. 食事の改善
    プリン体の多い食事やアルコールを控え、バランスの取れた食事を心がける。

  4. 水分補給
    十分な水分を摂取し、尿酸の排泄を促す。
また、ストレスを溜めないことも大切とのこと。
ストレスは体内のホルモンバランスを崩し、尿酸値を上昇させる原因となるため、リラックスする時間を持ち、趣味や運動を通じてストレスを発散することが、痛風の予防に役立つそうです。

まとめ

・痛風は、適切な診断と治療、そして生活習慣の改善によって管理可能な病気です。

・初めての発作時には、捻挫や外反母趾と誤認しがちですが、早期に病院を受診し、専門医の指導を受けることが重要です。

・民間療法には注意が必要ですが、科学的根拠に基づく対策を講じることで、再発を防ぎ、健康を維持することができます。

・適切な食生活と飲酒の管理、そして定期的な健康診断を通じて、痛風を未然に防ごう!

・おそらくこのページを見た方は痛風じゃないかと思っている方なので早めに受診しましょう!

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